
|
| ◆マスコミ業界 |
マスコミ業界と一口にいっても、その業種・職種は種々雑多。
イメージしているほど、優雅で華やかな世界ではありません。
大手だからといって、すべての業務を行っているわけではないので要注意。
「こんな仕事がしたいから、この業界・職種なんだ」
ということを、きちんとした業界・職種研究で炙りだしましょう。
たしかに、バラエティに富み、クリエイティブな世界。
そのぶん、携わる人間にもバラエティあふれる個性と能力、クリエイティビティが求められることを十分に心得ておきましょう。

◆新聞社・通信社
◆出版社
◆テレビ局
◆ラジオ局
◆広告会社
◆音楽会社
◆映画会社 |
|
| ◆新聞社・通信社 |
「記者」といっても、編集や校閲、整理等の業務があります。
編集でも、社会や政治、経済、スポーツなど種類はさまざま。
自分がどの分野で活躍したいのか、明確なイメージを描きましょう。
「ジャーナリスト=新聞社」だけではないことも確認しましょう。
<採用試験>
一般教養/知識、語学(英語他)、論・作文
<学習方法>
*ジャンルにとらわれず、幅広く興味・関心を持つ。
*新聞・ニュースはもちろんのこと、本や雑誌、文化やスポーツなどからも情報を収集する。
*表現力は必須!読んで書く、読んで写す、書いたら読んでもらう…の繰り返しで文力を
鍛える。
*英語は中・高レベル。長文がでるので、慣れておく。時事英語も注意!
*記者は「話力」も大切。相手の言葉を引き出せるだけの力と優しさを養おう。
*惑わされない心眼、意固地にならない流動性。あらゆる状況に身をおき勘を磨いていこう。
<アドバイス>
新聞社の試験は、「筆記ありき」。
どんなに優れた人格でも、筆記試験をパスしないかぎり、次のステップへは進めません。
新聞ダイジェストの過去問を参考に、筆記対策を行ってください。
本を読むことも大切。言葉で伝える人間は、より多くの言葉を知っている必要があります。
好き嫌い、興味のあるなしを問わず、かたっぱしから活字を読むくらいの勢いで、文章に触れ
てください。アウトプット(文章作成)も手を抜いてはいけません。繰り返しの訓練だけが、
モノをいいます。ふだんから日記をつけるなど、自分なりの演習方法を確立しましょう。
もちろん、手書きで!
また、筆記のまえに面接試験を実施する社も増えています。筆記対策と同時進行で、コミュ
ニケーション能力(対話能力)をブラッシュUPすることも忘れずに!
また、新聞社の試験日は、大手が重なります。
ほとんどの新聞社が春と秋の2季採用を導入していますが、「春でダメなら秋!」と簡単にい
くものでもありません。きちんと自分の志向を見極めることが大切です。
|
UP
|
| ◆出版社 |
「雑誌がつくりたいから、(大手)○○出版」と考えていませんか?
ちょっと、待ってください。たしかにその雑誌は、○○出版から発行されています。
でも、その特集記事を取材し編集したのは、果たしてその出版社の人でしょうか?
出版界ほど、ひろく業務がわかれる業界はありません。
本当にその雑誌をつくりたいのなら、とことん企業研究をしてください。
<採用試験>
一般教養、時事常識、SPI、適性検査、作文、三題噺、キャプション付けなど
<学習方法>
*文学賞、ドラマ化・映画化などの原作本、関連するメディアミックスなどは必ずおさえる。
*三題噺は、訓練が必要。日頃から文章力を鍛え、構成力を養う。落語鑑賞など、よい勉強
になるかも。
*希望先以外の雑誌もすべて目を通し、比較研究する。
*オトコならレディコミ、オンナなら少年・青年誌もきちんと読む。
*雑誌は、広告ももらさずチェック!
*当然ながら、本を読む。文学、雑誌、ムック、コミック、新聞…。活字はすべて目を通そう。
自分にピッタリの文章に出会えれば、ES(エントリーシート)作成もラクになる?!
*その雑誌をどうしたいか、どんな本を創っていきたいのか、なぜその雑誌(本)が必要なの
か?10年後を見据えた企画を考える。
<アドバイス>
大きな仕事がしたいなら、それこそ大手出版社を目指さなければなりません。
あなたの夢はなんですか?
人が好きだから、いろんな人に会って取材し、伝えたい。
そうであるなら、編集プロダクションという道もあります。
どこでなにができるのか?適切な企業研究が、あなたの可能性を広げてくれます。 |
UP
|
| ◆テレビ局 |
あなたはなぜテレビ局に入りたいのですか?どんな企画をもっていますか?
「ドラマがつくりたい」「ドキュメントをつくりたい」
創りたいモノは、きっとあるはず。でもそれは、あなたの憧れではありませんか?
企画とは、企業と公共の利益を考えたうえで立案されなければなりません。
なぜテレビなのか?どうしてテレビでなくてはダメなのか?
多チャンネル、ネット時代のいまだからこそ、じっくり考えてみましょう。
<採用試験>
一般教養、SPI、語学、作文、クリエイティブ
<学習方法>
*テレビ局の試験は、「なんでもあり」と心得る。
*基本的な教養対策、SPI対策はきっちり行う。
*テレビばかりにこだわらず、新聞や本、演劇や広告、音楽や絵画、製品やサービス…
世の中に存在するあらゆるものに興味を抱き、手にとって確かめてみる。
*とにかく人と会い、話し、多くの場所にでかけ、感性に磨きをかける。
*遊ぶときは、真剣に遊ぶ。
*どんな些細なこともムダにしない。道端の石ころさえ、企画のタネとする。
<アドバイス>
テレビマンだからといって、なにも人と変わったポイントが求められるわけではありません。
テレビという公共の媒体に携わるからこそ、社会マナー・社会常識が重視されるのはいう
までもないでしょう。
テレビ局の試験はまず「エントリーシートありき」。
しかし、クリエイティブ=突飛な奇抜な発想ではありません。
大切なのは、どんな角度でとらえられるか、ということ。
同じ素材でも料理人が違えば味が異なるように、人の感性は十人十色。
頭をひねらせて誰も考えないようなことを無理やり作り上げるよりも、誰もが考えるかもしれな
いことを「自分の言葉」で表現することを大切にしてください。
「ドラマをつくりたい」「CMをつくりたい」などの夢がある人は、テレビ局でなく、制作会社とい
う道もあります。なにがなんでもテレビ局!というわけではありません。
自分の夢は、どこでなら叶えられるのか。手抜きなしの業界・企業研究をしてください。
|
UP
|
| ◆ラジオ局 |
いま、「ラジオ」のよさが再確認され始めています。
こんな時代だからこそ、ラジオにできることは何のなのか?
人々のもっとも身近にあったメディアだからこそ、できることはあるはずです。
いちばん身近で手軽な存在。「可能性」という観点から、ラジオの未来を探ってみましょう。
<採用試験>
適性検査、一般教養、漢字、作文、英語
<学習方法>
*SPIや教養本などは、最低1冊をツブす。
*教養はノンジャンル、あらゆる雑学から出題されると覚悟する。
*作文は、音楽に対する課題が多い。限られた時間・字数のなかで適切にアツい思いを伝
えられるよ うに、日頃から文章の訓練をしておく。
*自分の好きな音楽ばかりにのめり込まない。J−POPも、洋楽も、歌謡曲も、演歌も、クラ
ッシックも… すべての「音」に対して目(耳)を向ける。
<アドバイス>
インターネットに広告費で抜かれてしまったラジオ。普段の生活からラジオが遠い存在となっ
てしまっていることは否めません。なら、どうするか?あなたは、ラジオ界の未来を語れます
か?
自分が聴くからではなく、聴かない人をどう取り込んでいくのか。大きなことを考えるのではな
く、いまのあなたの考えられる範囲で、頭を悩ませてみてください。
AMとFMの違い、所属するDJ/ナビゲーターの名前と顔、プログラムやターゲットなどは、ち
ゃんと理解できていますよね?
好きな番組、DJ/ナビゲーターを語るだけでなく、そのラジオ局に「足りないもの」を見つけ
ましょう。
ないものを補っていく。それが企画であり、提案です。
真剣に向き合えば、必ず「なにか」がみえてくるはずです。
|
UP
| ◆広告会社 |
あなたが描く広告業界は、CMプランナーやコピーライターなど、華やかな世界ではありませんか?
もちろん、そういった仕事も多くありますが、いきなりそこからスタートできる人はまずいません。
広告業界は、ステップ・アップする人が多い業界でもあります。
いろんな商品を取り扱い、様々な人々と折衝するなかでセンスと人脈が磨かれ、どんどん上へと昇っていくことも可能な世界。最初は、飛び込み営業や電話セールスを担当することも。
どんな業務も、未来への自分の糧として蓄えていける人こそ、ステップUPも夢ではありません。
<採用試験>
SPI、適性検査、クリエイティブ、教養、時事、語学(特に外資系は重要)、集団討論、
<学習方法>
*SPIの問題集は、必ず一冊はツブす。
*出題範囲はどこまでも。政治・経済から芸能、スポーツまで広く浅くおさえる。
*英語は、中学・高校時代を中心に。あとは、時事英語もおさえておこう。
*クリエイティブは、一朝一夕で磨かれない。常日頃から、「みる」ということを大切に。
*人をノセてなんぼの世界。相手を説得できるだけの表現力を鍛えよう。
<アドバイス>
広告は、提案をしていくことが仕事です。人が苦手、話すことに慣れていない…は論外。
飛び込み営業にしたって、慣れないうちはプレシャーやら恥ずかしさでなかなか前へ進めま
せん。腹を決めて、度胸で勝負!どんな相手を前にしても、笑顔と誠実さで「相手のため」と
なる提案ができるような物腰を身につけましょう。
提案には、先を見通す眼力も大事。ただ時代の先を読むのではなく、それが相手にとって
どんな意味をもつのか。それは相手にとって利益となるか。
そこまで考えられれば、あなたの提案は、きっと喜んで受け入れられることでしょう。
また、広告には総合代理店、専門代理店、マーケティングやPR中心など各種のスタイルが
存在します。
「名前を知っているから」「大手だから」など安易な考えでシュウカツするのは危険です。
まずは、どんなスタイルの広告会社があるのかからさがしていきましょう。
|
UP
|
|
| ◆音楽会社 |
いまやレコード業界受難の時代、といっても過言ではないくらい、この業界は節目にあります。
「○○○○の曲が大好きだから、もっと多くの人に聴いてもらいたい」なんて、独りよがりになっていませんか?
好きなのはあたりまえ。好きでもないものを売っていくのが「仕事」です。
自分のこだわりから、さらに一歩進んだ夢や展開を意識してみましょう。
<採用試験>
適性検査、一般常識、作文、集団討論、プレゼン
<学習方法>
*所属するアーティストや曲は「耳」と「心」で理解しておく。
*CDの売り方(店舗への売り込み、ショップでの陳列法)を考える。
*「売れないアーティストを売るために」といった、クリエイティブ・プランニング思考を繰り
返す。
*雑学はもとより、著作権や新規事業の考案、ダウンロード販売に対抗する策など、企画・
提案も考えておこう。
<アドバイス>
売れるものを売るだけなら、人は不要です。売れないもの、売れにくいものを、どうやってメジ
ャーにしていくのか?そこに、「クリエイティブ」があります。
自分のアイデアと足と汗で、あたらしい音楽を世の中に送り出す。「好きだ」という情熱だけで は、空回り。
きちんと、市場や嗜好、時代の流れを読みながら、プロジェクトを進めていかなければなり ません。
そのために必要な能力とはなんでしょう?そこを理解することから、はじめてみてください。
|
UP
|
| ◆映画会社 |
映画業界といっても、スタイルはいろいろ。
製作する会社と配給する会社、興行する会社から、二次利用を考える会社まで。
大手であればすべてを網羅していますが、大半は専門別にわかれています。
あなたが携わりたいのは製作ですか?買い付けですか?広報・宣伝ですか?DVD化してひろく市場に提供することですか?
自分がどのようにして映画に携わっていきたいのか。まずは、そこを見極めましょう。
<採用試験>
一般教養、適性検査、作文、集団討論
<学習方法>
*日本を代表する作品・監督・出演者は、必ずおさえておく。
*国内・国外の各賞について、受賞作品・俳優等はきちんと確認。
*「東宝なら○○」「松竹なら○○」といったウリがある場合は、その歴史も含め理解しよう。
*映画に限らず、演劇や歌舞伎などといった芸能分野にも目を向ける。
*一般教養(時事・漢字・国語・英語)は、それほど難しい問題が出題されるわけではない。
「一般的な事柄」を理解しておけば大丈夫。「一般的な事柄」とは、この世の中で起きて
いることすべてであると理解する。
<アドバイス>
ミニシアターやシネコンの増殖で、一時期衰退気味となっていた映画業界も盛り返しをみせ
ています。
一方、映画界のあらたな方向性として、二次利用の存在が大きくなっています。
ということは、映画産業も「ソフト」へと移行しているということ。であれば、大手になればなる
ほど、ソフトにかかわる業務が中心となる、ということではないでしょうか。
「いい映画を、はばひろく伝えていきたい」のか、「記憶に残る映画がつくりたい」のか。
それによって、どの方向を目指すのかがかわってきます。
「映画が好き」であたりまえ。あなた自身がかかわっていきたい方向性をみつけてください。
|
UP
|
ここまで記したことは、ほんの一例です。具体的にはどんな試験が課されるのか。それはどんな内容か。実際に求められる人物像とは・・・ということは、自分で調べてみてください。
就職活動においてもっとも重要なことは、「自分の目・耳・体全体で調べる」こと。
各種の情報交換HPや掲示板などに飛べば、いろいろな情報が拾えます。
それは、自分ひとりでやっていてはなかなか拾うことのできない膨大な量でしょう。
たしかに、便利です。有効に活用できます。
しかし、それはあくまでも、「あなたでない誰か」が得た情報です。
本当にほしいのは、その情報で間違いありませんか?
そこには、「誰か」の主観やうわさ、感想といった類が混じっていませんか?
必要なのは、混じりっけなしの、100%あなた自身が得た情報。
そこにしか、真実はありません。
噂や風の便りをアテにしてはいけません。
自分で直接得た情報だけが、あなたの力となり武器となっていくのです。
けっして、手を抜かないでください。
頼ることも必要です。しかし、頼り過ぎないように。
どんな情報も鵜呑みにすることなく、きっちりと自分の耳目、感覚で確かめる。
一生の場を探す活動です。それも、たった1年やそこらのこと。
だったら、手抜きなんかやめましょう。手を抜いたって、いいことなんかなんにもありません。
みえない「誰か」に頼るのでなく、自分自身を信じ、行動する。
それができる人こそが、最後に夢をつかめるんです。
「本当の自分」は、悩んでいてもみつけられません。行動あるのみ。
前を向いて進んでいくことが、「本当の自分」になっていく。
デリートもできなければ、リセットもできない。
そんな人生だからこそ、一瞬一秒を「たのしい!」と思えるあなたであってほしい。
結果よりも、過程が大事。
後悔のない道を、堂々と歩いていってください。
悩んだときは、いつでも相談にのりますよ。
|
|
|